第3章 部活に入ろう
嫌な予感しかししない。
隣でもいい笑顔でこっちを見てる変態が居るからだ。
「林さん、ようこそ文芸部へ」
そのみつきの言葉と共に、予感から確信へと変わる。
『出したの?!出しちゃったの?!』
「えぇ、栗山さんが代わりに出しておいてくれたわ」
にっこり
『いい笑顔ぉ……』
パタリと机に突っ伏し脱力する。
何?この部活のメンバー団結力…え?高校生ってこんなに団結力あって抜け目なかったっけ?
あまりに強引で、ナイスなチームワークを見せつけられ、隣の残念なイケメンのいい笑顔で、秋人や栗山さんと固い握手をしているのを見て大きくため息を吐く。
『…幽霊部員になるよ』
「大丈夫よ、頼まなくても迎えに来る輩が居るわ」
『いらねぇ…』
「仕方ないわ、これはあなたに定められた運命なのよ」
『うわぁー…波瀾万丈すぎて涙で前が見えないよ…』
「ふふっ…まぁ、変態だけど根はいい奴よ」
先ほどの笑顔とは違う優しい顔で、三人を見ながら言う美月を見て、在音は何だが照れ臭くなった。
『はぁ…まぁ…よろしく』
「ええ、よろしく、在音」
こうして、強引ではあるが、文芸部にめでたく?入部する事となった。
が、数日後、まさかこんな事に巻き込まれる何て思っても居なかった…