• テキストサイズ

【テニプリ】この気持ちに名前を

第6章 君の気持ち


「うわぁ...凄い」

訪れたのは都内の植物園。
春も過ぎて夏に近かったのもあって、花よりも緑が多かった。
女の子だし、花が綺麗な季節の方が良かったかな、と思ったけど、彼女は案外楽しんでくれたみたいだ。

「ふふ、優衣ちゃん、楽しい?」
「うん、とっても!」


正直、ボクは"デート"をしてるんだって意識してしまって、あんまり植物を見れてない。

それに...


「ちょっと、それは反則だよ...」

「?」


彼女の私服が、その、とても可愛かった。

胸元をリボンで飾ったオフホワイトのブラウスに、膝丈のミントのフレアスカートが上品で、見た瞬間可愛いって本音が出てしまった。

笑顔でありがとうと言った彼女が眩しくて、今日は本当に緊張しっぱなしだ...



「あ、不二くん、サボテンあるよ!」
「え、本当?どこ?」
「こっちこっち!」


もう、彼女がボクの言ったことを覚えてくれていたことだけでも嬉しい。

...本当に、重症みたいだ、ボク。
/ 66ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp