• テキストサイズ

【テニプリ】この気持ちに名前を

第3章 笑顔


「あ...、彰...ごめん、お姉ちゃんのせいで、彰をこんな目に合わせちゃったのに、お姉ちゃんばっかりテニスしてて...」
「姉ちゃんのせいだなんて、そんなこと思ったことない!」
「え...」

思ったことないって、そんな...

「俺が、自分を守れなかったのが悪いんだ。姉ちゃんこそ、あいつらにイジメられて酷い目に合ってたのに、俺、気付かなくて...」
「彰...」
「でも、姉ちゃんの事だから、自分のせいだって、自分を責めてるって分かってた。でも、俺にはどうしようもできなくて...」
「ううん、私のせいでもあるんだから...」
「...でも、姉ちゃんがテニスを楽しんでるって知って安心した。俺に引け目を感じて、テニスやめる必要なんかないよ」
「う、うぅ...うん...ごめんね、ごめんね、彰...」


私は、テニスを続けていいと、許されたの...?

ずっと、本心では私のことを恨んでるとばかり思っていた。
小さな頃から仲が良かった弟に、嫌われたのではないかと。

その贖罪のつもりでテニスから離れていたのに、弟は私がテニスを楽しんでいて安心したと言う。

全部、私の、思い込みだったのか...
/ 66ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp