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【テニプリ】この気持ちに名前を

第1章 はじまり


「ねぇ、手塚さん」
「っ...なに?」
「君がテニスをしていた事で傷ついた誰かがいるのかもしれない。でも、君がテニスをしていた事で、救われた僕らがいる」
「救われたって...そんな大袈裟な...」
「本当さ、現に今でも、君にいて欲しいと思っている人が沢山いるよ?」
「え?」
「そうだね...そこで見てる、君の従兄弟とかね」
「!?
っえ...国光?」

ボクたち以外の人がいることに気がついていなかったのだろう。彼女は驚いて後ろを振り返った。

そこでは...

部員たちがボクたちを見守っていた。


「え、みんな...」
「優衣さん!俺優衣さんとまだまだ一緒に話をしたいっす!マネージャーやめないで下さい!」
「そうだよ~優衣ちゃん♪君は働き者で明るくて可愛いんだから、俺らには勿体無いほどいい女の子だにゃ~」
「なんだか辛い過去があるようだけど、俺たちは君を必要だと思っているよ。だから、君を裏切ったりなんかしないさ」
「まぁ、アンタはよく働くし気も効くからね、認めてあげないこともないよ」
「え、え...?」


君にマネージャーとして残って欲しい。
それは、ボクだけじゃない、ボクたちの総意だ。

楽しそうにボクらの試合を見て、真剣にデータを取り、ボクらのために働いてくれる、可愛らしい彼女を、要らない存在だなんて思う奴なんていない。

そんな君を、裏切るなんて、そんなことする訳がないだろう?
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