第7章 目指すは女神の森
「あっ!何で消したの?」
「消してないよ。もう一つブラウザ開いてるだけ」
陽二はもう一つブラウザを開きまたライバと検索をする。先ほどと同じように書籍一覧と国が管理するサイトの二つが出てきた。
「これ、両方見ないといけないんだと思うんだ」
そう陽二は言うと書籍一覧の方を見た。
「やっぱり…ほら、華楓が言ってた書籍載ってる。ほかの二冊も全部表紙がこのサイトと同じ…」
陽二が開いた書籍一覧には3冊載っており、どれも表紙がサイトのマークと同じだった。
「華楓、竜紀、この3冊持ってきてもらえるかな」
「もちろん」
「任せろ!」
華楓と竜紀は本棚にその3冊を探しに行った。
「まず1冊!」
華楓が1冊陽二の手元に持ってきた。
「俺も見つけた」
「これで3冊、意外と簡単に見つかったね」
陽二の元に3冊がそろうまでそう時間はかからなかった。
「まあ似たような本がたくさんあったからな」
「わざとそうしてるんだよ」
竜紀に対して陽二は答えた。
「隠そうとするとなおさら悪目立ちするからな、あえてみんなに見えるような書籍にして普通に置いておいたんだ。だからこそこうやって完全に知ってる人にしかみつからないようにしたんだ」
「へぇー…陽二くんすごいね!」
「あっありがとう…」
少し顔を赤らめる陽二。
「それで、この本をどうしたらいいの?」
華楓は陽二に聞く。
「この表紙には何もない。恐らく関係してるのは中表紙…」
そして竜紀が開いた本の中表紙は黒く真ん中にマークがあった。
「サイトと全く同じじゃねーか!」
「うん、恐らくほかの2冊もそう」
陽二の言葉で華楓と竜紀も他の2冊を開く。
「ほんとだ!」
「陽二お前すげーな!」
「推理ゲームとコンピュータは昔から好きだからね。それで多分このサイトの通りだと…ほら右下」
本の右下には8桁の番号が書いてある。
「それ、サイトのはてなと桁が同じ!」
「しかも3冊とも同じ数字じゃんか!」
「多分誰かに借りられて番号がわからなくなってもこのサイトに入れるように複数にしたんだな」