第7章 目指すは女神の森
「この書籍一覧っての見ればわかるんだろうけど、これ何のサイトだろう…」
検索結果で出てきた下のサイトを華楓はクリックした。
「なんだこれ」
竜紀が疑問に思うのも無理はなかった。それは国のシステムを国家が管理しているサイトだった。
「え、もしかしてここに堂々と載ってるわけ?」
華楓はスクロールして見ていく。
「確かに様々なシステムとか載ってるけど、恋雪さんが言ってたようなのはないよ」
何故このサイトが載っているのか、そして見てもわからないという状況に頭を悩ませる三人。すると陽二が言った。
「もしかしてこのサイト、裏サイトみたいなのがあるんじゃない?」
「どういうこと?」
華楓にはその意味がわからなかった。
「このサイトの中にライバについてのことにつながるサイトへの行き方が隠されているんじゃないかなと」
「なるほど」
「じゃあそのきっかけみたいなやつを探してみるんだな」
「そういうこと」
そう言った陽二は華楓と代わり手慣れた手つきでサイトを隅々チェックし始めた。
「あ、これとか」
チェックし始めて1、2分、それらしきものを見つけた。
「これは…?」
華楓が目を凝らして見ているのは国のシステム一覧の隅にある1ミリ四方の四角形のマーク。
「クリックできるみたいだから、クリックしてみるね」
陽二は少しの恐怖心を捨ててその四角形をクリックした。
「何だよこれ…」
「俺にもわからない…」
三人の前に表示されたのは真っ黒な背景のサイト。中央に入力画面が表示されている。何かに気づいた華楓は
「ねえ、ここに隠しコマンドみたいなの入れるんじゃないの?」
「そういうことか!でもそのコマンドって何だ?」
また悩んでしまった3人。しかしその雰囲気から脱出するのはそう遅くはなかった。
「ねえ、あれ」
また気づいた華楓はある本を指さした。
「あの本がどうしたんだよ」
よくわからない竜紀は華楓に問う。
「あの本の表紙とこのサイトの背景、似てない?」
よく見るとサイトの黒い背景にはマークが大きく描かれていた。その斜め下に小さくはてなマークが8個並んでいた。それに気づいた陽二。
「…そういうことか」