第1章 先生好きだよ
今日もいつも通り
この休み時間のベルがなれば
また先生に会える
先生を見つめられる時間がやってくる
心の中を誰にも悟られないように
友達の会話にも適当に返事をする
「バレンタインどうするー?」
その一言が私を混乱させる
どうしよう
先生に渡しても迷惑がられないかな
でも好意あるのバレバレになっちゃう
嫌われたら?
思考がぐるぐるする
「私は先生にあげる!」
「え、うそ!誰?」
「内緒にきまってんじゃん!」
誰かが先生にチョコをあげるらしい
大倶利伽羅先生じゃないよね?
先生だったらどうしよう…
無駄なネガティブで落ち込んでいると
休み時間に終わりが来た
ベルが鳴ると皆が席につく