第1章 先生好きだよ
帰ってお風呂に入ると
ふと石鹸の匂いにセンチメンタルになる
日に日に募る感情
先生を感じる時は幸せで溢れるコップ
先生が居なくなると虚無で溢れるコップ
次第に涙で溢れて零れるコップ
まるで一つのコップにたくさんの感情が入り乱れてるの
幸せはキラキラしてて
虚無は煙みたいな
涙はサラサラした感じ
一つ一つ入ってるコップは綺麗なんだけど
キラキラの中に煙が入ると
輝きは失われて火山灰みたいになる
そこに涙が入ると
全てが溢れ出て浄化する様な
ずっと入れ替えを繰り返してるみたい
今の私は涙で前が見えない
急に近付いたせいで心が追いついていない
地に足が着いていないまま走り出したせいで
幸せにしか目がいってなかった
絶対に伝わらないし伝えちゃいけない
だけど言いたくて仕方が無い
結果はとっくに見えているのに
答えの出ない葛藤に
段々疲れてしまった
好きでいても仕方がないし
王子様だなんて言ってたけど
私が勝手に作り上げた虚像を信じているだけかも
所詮恋なんて
「わたしのりそうの〇〇」
でしかないんだから