第5章 それぞれの
エリザベス
「!?」
ミーシャ
「……今、おまじないをかけました」
エリザベス
「おまじない?」
ミーシャ
「予知夢能力!!
……なんちゃって」
エリザベス
「ぷっ、あははははっ」
ミーシャ
「えへへっ…///」
私は、笑って誤魔化した。
本当は、私が感知したイメージを、エリザベスに送ったのだ。
エリザベスには、私は何も言っていない。
なぜならば、エリザベスには人生最大の試練が待ち受けているから。
それを、私が知っているから、
あえて、言わなかった。
ミーシャ
「元気でね…、お姉ちゃん…(ボソ」
メリオダス
「………」
この時、その言葉がメリオダスに届いたことを、ミーシャは知らない。