第7章 おまけ
〜おまけ〜
人多っ……
私は、七つの大罪と別れた後、無事に次の街に到着しました。
さてさて、日もくれるし、宿屋とか見つけて……って私お金持ってなかった!!
あーあ…、今日は野宿か…
ミーシャ
「神器売ろうかな…」
心にも無いことを真面目声で言った瞬間、
「ダメェェーーーー!!!!」
どこからか、高い声が聞こえた。
ミーシャ
「えええ!?誰!?」
「ここよ!ここ‼」
声は尚聞こえる。
幻聴ではないようだ。
ミーシャ
「もしかして…若榎!?」
若榎
「そーだょお‼」
若榎とは、私の神器に宿っている妖精のような存在。
なんか物足りないなーとは思ってたけど…
ミーシャ
「若榎のこと、完全に忘れてた」
そう言いながら、メガフォンを逆さにし、振った。
すると、すぽんっといい音がし、若榎が出てきた。
若榎
「んもう!なんでこんなことになるのっ…、売られるし、勝手に使うし、しかも存在を忘れられるし‼」
ミーシャ
「ごめんって‼
……これから宜しくね。パートナー」
若榎
「……、当たり前でしょ。
ミーシャはあたしがいないと危なっかしいんだからっ」
ミーシャ
「あははっ、どーも」
若榎
「ところで、今日泊まるところは?」
ミーシャ
「あー、えーっと……。
野宿で☆」
若榎
「……やっぱ嫌ァァァ‼‼‼」
戦っていたミーシャの瞳のように燃えた空が、いつまでも二人を包んでいましたとさ…。
おまけ〜fin〜