第4章 留まる?踏み出す?
そして、私はマーリンを見上げながら言った。
ミーシャ
「辛くても、痛くても、諦めたらダメだよ。
あと、嘘もいけないからね」
マーリン
「え?」
ミーシャ
「またねー、マーリン」
私は、驚いているマーリンをよそに、部屋から出て行った。
* * *
ミーシャ
「ゴウセル…尻尾ふにふにするのやめて…」
ゴウセル
「ん」
一階に降りて、椅子に座って休憩していると、ゴウセルが尻尾をいじってきた。
ミーシャ
「ゴウセル、そーゆーのいけないからね?
……あと、大切なもの、見つかるといいね」
ゴウセル
「‼」
座っていた椅子を下げ、背伸びしてから、
ミーシャ
「さて、そろそろメリオダスだお店開ける時間だね…」
ゴウセル
「…あぁ」
太陽が、空のてっぺんまで登っていた。
* * *