• テキストサイズ

大罪と重罪【七つの大罪】

第4章 留まる?踏み出す?


ミーシャ
「えぇーっと、まずはグルグルのツタの汁」


ビンを取り出しながらホークから預かったメモを読み上げる。

キング
「それって、これじゃないか?」


キングが空中に浮いて、地面に張り付いている気を見下げた。


ミーシャ
「あぁそれそれ‼」

そう言いながら、ツタを切り、ビンに汁を入れた。


ミーシャ
「えっと、次は…」

私達材料調達隊は、順調に材料となる植物を発見していった。

ミーシャ
「はー疲れた…。
二人とも、ちょっと休もう」

ゴウセル
「分かった」

キング
「オイラも疲れたよ…。
流石に多いね」

ミーシャ
「わ、綺麗な花だ」

座り込んだ右手に、白くて小さい花を咲かせていた。

それは、風に揺らされると、すぐに吹き飛んでしまいそうなぐらい、弱々しい花だった。


けれど、もうミーシャの目には、弱々しい、とは思わなかった。

一番、自分が弱かった。
自分自身に、生きる理由があったのだ。

そう悟った。
/ 55ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp