第4章 留まる?踏み出す?
ミーシャ
「えぇーっと、まずはグルグルのツタの汁」
ビンを取り出しながらホークから預かったメモを読み上げる。
キング
「それって、これじゃないか?」
キングが空中に浮いて、地面に張り付いている気を見下げた。
ミーシャ
「あぁそれそれ‼」
そう言いながら、ツタを切り、ビンに汁を入れた。
ミーシャ
「えっと、次は…」
私達材料調達隊は、順調に材料となる植物を発見していった。
ミーシャ
「はー疲れた…。
二人とも、ちょっと休もう」
ゴウセル
「分かった」
キング
「オイラも疲れたよ…。
流石に多いね」
ミーシャ
「わ、綺麗な花だ」
座り込んだ右手に、白くて小さい花を咲かせていた。
それは、風に揺らされると、すぐに吹き飛んでしまいそうなぐらい、弱々しい花だった。
けれど、もうミーシャの目には、弱々しい、とは思わなかった。
一番、自分が弱かった。
自分自身に、生きる理由があったのだ。
そう悟った。