第4章 留まる?踏み出す?
被っていたフードを取る。
涼しい風が吹いてきた気がした。
ミーシャ
「メリオダス…決めたよ。私」
メリオダス
「何をだ?」
ミーシャ
「私…また旅に出る」
メリオダス
「…いつぐらいだ?」
ミーシャ
「明日」
ホーク
「そりゃまた急だな」
ミーシャ
「ホーク‼」
いつの間に…。
ホーク
「その前によ、マーリンから伝言を頼まれたんだ。
ミーシャにって」
ミーシャ
「私?」
ホーク
「お前の力が必要なんだとよ」
ミーシャ
「‼」
胸がじんわりと暖かくなった。
ミーシャ
「で、何?」
ホーク
「この材料を森から取ってきてほしいってんだ」
ホークの鼻に乗っかっているメモを取って、見てみる。
ミーシャ
「あーこれかー…。いいよ。行くって伝えとて」
ホーク
「分かったぜ!」
ホークは、鼻をふんっと鳴らした。
* * *
ミーシャ
「本当に来るの?二人とも…」
私は、ゴウセルとキングを交互に見た。
ゴウセル
「マーリンとホークに頼まれた」
キング
「オイラは普通に気になった」
ミーシャ
「はいはい…」
じゃ、行こうか。と二人を促し、近くの森に足を踏み入れた。