第1章 再開。
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エリザベスSIDE
バン様が急遽作ってくださった弁当を手に、私たちは豚の帽子の近くにある花畑に向かって歩みを進めていた。
ホーク
「見えてきたぞ!!」
ホークちゃんが叫び、先にとことこ行ってしまった。
視界の奥には、太陽に照らされた花々たちが風に揺られていた。
エリザベス
「わぁ・・・・・!!」
私がつい声をあげると、
ディアンヌ
「エリザベスちゃん、綺麗だねぇー」
隣で大きな地響きを鳴らしながら歩いていた巨大な女の子、ディアンヌが問いかけてきた。
エリザベス
「えぇ。とっても・・・!!」
彼女は〈七つの大罪〉の一員で、通称「〈嫉妬の罪(サーペント・シン)〉のディアンヌ」。
「力への〈嫉妬〉ゆえに王国の友兵マトローナを毒殺、さらに口封じのため、無辜なる王国騎士330名を惨殺した」罪状がある。
その近くにいらっしゃる、メガネをかけた中性的な少年ゴウセル様は、「〈色欲の罪(ゴート・シン)〉のゴウセル」。
「〈色欲〉から王女を誘惑・姦淫した挙句、残虐な手口で殺害した」という罪状だ。
ディアンヌ様と会話をしていると、
ホーク
「おぉおいみんなぁ!!大変だぁあ!!!」
顔を真っ青にして、先に行っていたホークちゃんがこちらを呼んでいた。