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大罪と重罪【七つの大罪】

第1章 再開。


*   *   *
エリザベスSIDE

バン様が急遽作ってくださった弁当を手に、私たちは豚の帽子の近くにある花畑に向かって歩みを進めていた。


ホーク
「見えてきたぞ!!」



ホークちゃんが叫び、先にとことこ行ってしまった。

視界の奥には、太陽に照らされた花々たちが風に揺られていた。


エリザベス
「わぁ・・・・・!!」



私がつい声をあげると、



ディアンヌ
「エリザベスちゃん、綺麗だねぇー」


隣で大きな地響きを鳴らしながら歩いていた巨大な女の子、ディアンヌが問いかけてきた。



エリザベス
「えぇ。とっても・・・!!」


彼女は〈七つの大罪〉の一員で、通称「〈嫉妬の罪(サーペント・シン)〉のディアンヌ」。



「力への〈嫉妬〉ゆえに王国の友兵マトローナを毒殺、さらに口封じのため、無辜なる王国騎士330名を惨殺した」罪状がある。


その近くにいらっしゃる、メガネをかけた中性的な少年ゴウセル様は、「〈色欲の罪(ゴート・シン)〉のゴウセル」。

「〈色欲〉から王女を誘惑・姦淫した挙句、残虐な手口で殺害した」という罪状だ。



ディアンヌ様と会話をしていると、


ホーク
「おぉおいみんなぁ!!大変だぁあ!!!」


顔を真っ青にして、先に行っていたホークちゃんがこちらを呼んでいた。
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