第1章 再開。
彼の名はバン。
〈七つの大罪〉の一員で、通称「〈強欲の罪(フォックス・シン)〉」のバン。
彼にも「己の〈強欲〉がために、王国と友好関係にあった妖精王の森を破壊し「生命の泉」を我が物とし、聖女を殺害した」という罪状がある。
メリオダス
「バン、ちょーどいい時に来たな!
エリザベスがピクニックに行こうって誘われたから飯作ってくんねえか?」
バン
「は?ピクニック?」
ホーク
「そうだ!奥にある花畑まで行こうぜ」
エリザベス
「それは名案ですね!」
バン
「おい、俺は行くって言ってn」
キング
「朝から騒がしいな。何事か?」
バンの真後ろに、緑色のクッションとともに宙に浮いている少年がいた。
彼は妖精王、そして本名は「ハーレクイン」。
妖精界に生える神樹によって選ばれた絶対的な守護者として恐れられ、「キング」の名がついたとのこと。
そして彼も「一人の妖精による人間の虐殺という凶行を見過ごした、妖精王としての〈怠惰〉」という罪がある。
エリザベス
「ぜひ皆さんとピクニックに行きたいなと思いまして」
キング
「ふーん・・・・。別にいいんじゃない?ディアンヌがいいっていうなら」
エリザベス
「メリオダス様・・・・?」
メリオダス
「もちろん、行こうぜ!!」
バン
「やれやれ・・・・」
こうして、皆はピクニックへ行く準備を始めたのであった。