第4章 留まる?踏み出す?
ミーシャが大男に飛びかかる。
が、
大男
「お、おっと!それ以上近づいたらっ、この子をがど、どうなるかな!?」
大男も、ミーシャの威圧に押しつぶされそうになるが、負けじと声を張り上げた。
エリザベス
「くっそぉ…、エリザベス!」
エリザベスが歯がゆそうに言った。
ミーシャ
「…私、行く」
メリオダス
「え!?」
ミーシャ
「あいつは私が目的なんでしょ。
私が行けばいい」
だって、私は誰からも必要とされていない。
誰からも求められていない。
だから、私が行けば
私が傷つけば
私しか被害がなければ
それでい
メリオダス
「よくねぇ!!!」
ミーシャ
「!?」
メリオダス
「お前は、求められていないなんてない!
必要とされていないことなんてない!
俺だって、お前にずいぶん助けてもらった‼
俺の不味い飯を食ってくれて、嬉しかった‼」
キング
「オイラだって‼」
ふと後ろを見ると、いつの間にかキングが立っていた。
キング
「ミーシャは、オイラを救ってくれた!
あの男の子だって、ミーシャが救わなかったら死んでいた‼
君の、ミーシャのお陰だ‼‼」
ミーシャ
「!!」
ディアンヌ
「そうだよミーシャちゃん!!
私、ミーシャちゃんが妹とみたいだなーって嬉しかった!!
楽しかった!
買い物も、私よりも下の子と行けてよかった!!
だから!行かないで!!」