第4章 留まる?踏み出す?
キング
「ミーシャ!!」
階段を駆け下り、外に出るドアを開ける。
メリオダス
「ミーシャ!?」
ディアンヌ
「ミーシャちゃん!?」
ゴウセル
「ミーシャっ」
バン
「ガキ!?」
状況は、最悪だった。
巨大な男の右手には、なんとエリザベスがいた。
刃物を首に当てられ、エリザベスはぐったりして、気絶している様子だった。
どうやら、私を匿っていると思ったらしく、お姉ちゃんを人質にしたらしい。
プツンッ
それを見た瞬間、私の中のなにかが切れた。
ミーシャ
「お姉ちゃんを……
お姉ちゃんをっ
離せぇぇぇぇぇ!!!!!!」
その場にいた全員が驚いた。
なんと、声帯がないミーシャの口から声が聞こえたのだ。
その声は怒りそのもので、唯一、マーリンは冷静な様子だった。
ミーシャ
「離せえええ!!!!」