第3章 買い物にレッツラゴー
「ありゃぁ何だ⁉」
キング
「しまったっ、バレた!!」
ただでさえこの前の騒動が終わったのだ。
国民の不安はまだ消えていない。
そんな時にミーシャが見つかれば…
「もしかして、あの化け物の仲間か⁉」
そう誤解されるに決まっている。
マーリンは、そのことも予想して布をくれたのだ。
一瞬にして辺りはパニックになる。
すると、民衆の一人が、投げた石がミーシャの頭に当たった。
キング
「ミーシャ!!」
頭から血が出ている。
キングが近寄ろうとすると、ミーシャがおもむろに右手を上げた。
そして振り下ろした時、地面から大量の蔦が生えてきた。
その蔦がオイラと少年を包む。
近くの人混みから、坊や!!という声が聞こえた。
ミーシャは、それが母親であるということを悟ると、声がしたであろう場所に向かって手を伸ばした。
蔦が生えてくる量が増え、だんだん巨大化し始めた。
周りの人たちは、騎士団はまだか!!や、避難しろ!と叫んでいた。
一方、蔦に囲まれたオイラは、蔦の量が増えてき、外が見えなくなった。
キング
「ミーシャ!!!」
叫んだ瞬間、ぐらっと蔦全体が動き、そのままものすごい勢いで放り出された。
キング
「うわぁ!!」
声に出したのもつかの間、オイラは空を飛び、男の子を抱きかかえた。