第3章 買い物にレッツラゴー
大罪と重罪【七つの大罪】
キング
「ミーシャ!!」
慌てて近寄る。
すると、ミーシャの腕の中に、荷車に轢かれそうになった少年がいた。
キング
「もしかして…あの一瞬でこの子を!?」
ミーシャ
「(コクリ」
驚いた…。
声はなくなっているものの、まさかここまでの身体能力だとは。
キング
「とにかく、まずはこの子を母親のところまで届けよう」
ミーシャ
「(コクリ」
しかし、周りには既に大勢の野次馬がいた。
すると、ミーシャは何を考えたのか、抱っこしていた男の子をオイラに渡してきた。
男の子
「うぅ…っ、怖かったよぉ…」
キング
「もう大丈夫だよ。……行こう」
ミーシャ
「(コクコク」
恐怖心がまだある男の子をあやしながら、荷車から離れようとした瞬間、
ビョォォォォ!!
大きな風が吹いた。
その風により、ミーシャの猫耳を隠すために、身につけていた布が飛ばされた。
ミーシャ/キング
「「!!!」」
ミーシャが手を伸ばしても、マーリンから貰った布は、真っ青の空へと吸い込まれていく。