第3章 買い物にレッツラゴー
* * *
「毎度ありがとうございましたー」
店員さんの声が響く中、私たちはお会計を終わらせ、外に出ていた。
さっき、ディアンヌのところに行くと、
ディアンヌ
「ごめん・・・・まだ決まらなそう・・・・」
と言い、二人でご飯食べてきて。と言われ、二人は(キングは渋々)洋服店を後にした。
* * *
キング
「はぁ・・・・どうせならディアンヌと一緒がよかったな・・・・」
ミーシャ
『何か言った?』
キング
「い、いや、何も言ってないよ!」
ミーシャ
「・・・・・・」
じとー、と見つめるが、すぐ目を逸らし、前を向く。
どこか、こうして並んでいた記憶が甦ってきた。
まだあの頃は心を開いていなかった時、私はキングのことが信じられなかった。
でもまた、こうして並んでいることに、私はすごく感動した。
* * *
キングSIDE
ミーシャがほくほく顔で、オイラと一緒に歩いていた。
ほんと・・・・ミーシャはすぐ顔に出るんだから・・・。
そう思っていると、荷車が道の奥に見えた。
すると、スピードを誤り、猛スピードでこちらへ向かってきた。
その荷車の前に、いきなり子供が飛び出してきた。
キング
「危ない!!」
叫んでも、もう遅かった。
荷車は目の前を駆け抜け、家に突っ込もうとしていた。
しかし、荷車は急停止し、なんとか当たらずに済んだ。
何が起こったのか、オイラはまったく掴めなかった。
キング
「ミーシャ、だいj・・・・!?」
ふと右を見ると、ミーシャはいなくなっていた。
キング
「ミーシャ!?」
すると、止まった荷車の前から、ぴょこりとミーシャが顔を出した。
キング
「えぇっ!?」
ますます混乱した。