第2章 過去の記憶と生命と
私は、昔に大罪を犯した。
その力はすさましく、町一つを全壊、全焼させた。
亡くなった人もたくさんいた。
今は十分に反省している。
・・・・・話を戻そう。
どうして国の人間になったか、それはある夜がきっかけだった。
お城の草むらに私が捨てられていたのだ。
騎士に見つかり、私が泣き叫ぶと、周辺のから巨大なトゲがある蔦が生えてきて攻撃したり、大きな岩が降り注いだという。
私は国王の元へ連れて行かれ、保護された。
そして、命名されたのがミーシャ・リオネスだった。
命名したのは国王だった。
国の人間にしたのは、流石に周りから反対されたらしかった。
しかし、国王はその反対を押し切って命名した。
それからというもの、私は日々の稽古に明け暮れた。
声が魔力を司るということが分かるのも、そう長くはかからなかった。
声に魔力が宿るなんて、今までいなかったからすごく困惑された。