第2章 過去の記憶と生命と
ミーシャSIDE
『ミーシャ、お前は例外だ。裁判などは個別で行う』
『なんで!?私が悪い子だから!?』
『しかたないだろ。あまり騒ぐな。外部にバレる』
『うるさい!!早く出せぇっ!!皆に会わせろぉぉ!!』
『ミーシャ!!黙れ!!』
『うるさいうるさいうるさい!!
皆皆悪者扱いするんだ!!
早くお姉さまに会わせろ!!お父様に会わせろおお!!』
『まったく・・・エリザベス様に似ても似つかないな・・・』
『どうしますか?』
『そうだな・・・・声が厄介だ。声帯をやれ』
『承知致しました』
『嫌!!声は嫌だ!!』
『お前が騒いだ罰だ。・・・・そうだな、これがお前の罰としよう』
『王家の人間をここまでしていいと思ってるのか!!』
『何を言う。お前はもう王家の人間ではない。
そう、王も申していた』
『そんな・・・お父様が!?』
『あぁ。まあこれは伝えない約束だったがな』
『何で・・・何で言ったの!?』
『そうでもしなければお前が静かにならないからだろうが。
やはり王家から見捨てられた奴だ』
『うるさい・・・・。
うるさいうるさいうるさい!!
私は・・・・私は見捨てられてなんかいない!!
私は・・・・・私は・・・・・っ』
『大人しくなった・・・・!!
今だ!!やれ!!』
『私は・・・・・落ちこぼれなんかじゃ・・・・・。
助けて・・・・・エリザベス・・・お姉様・・・・・』