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キヲク巡る

第1章 。。。



どんどん刀剣男士達が倒れていく
政府の役人はとてもじゃないが刃が立たない

乱が血濡れのまま私の所まで
這ってくる
「あ、る…じ…助けて…」

「俺…可愛かった?」
肩から溢れる血を押さえながら
加州が見つめてくる


あんなにもサラサラしていた白い髪
眩しい位の真っ白だった袴
壁に掛けてあった「雅な生活を」という掛け軸
庭で左文字達が育てていた花



全てが赤く、紅く染まっていく――。



バタバタと足音が廊下から聞こえる
役人の増援か。



いや、違う!
出陣していた部隊だ。

「大将なんだこれは!」

斬り掛かる役人を食い止めつつ
混乱している薬研

「私が…私…
わがままのせい…
皆を刀解しにきた…」

力なく結界の中でうずくまる私

全てを悟った薬研が
石切丸、大倶利伽羅と話しつつ
じわじわと役人を減らしていく

だが戦況はとても悪く
もう残る刀剣男士は
薬研、燭台切、山姥切だけとなった
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