第1章 三成さんと永利さん
それから暫く、市以外にもゲッセイとコウガをもふるのに参加して落ち着いた頃、永利はゲッセイとコウガを内に戻して暇を告げた。
「主、お帰りなさい!」
「おう、乱。只今。充真来とった?」
「ううん、まだだよ! 今日は遅くなりそうって昨日帰り際に言ってたよ?」
「あれ、そうやったっけ? んー、なら待ってる間稽古でもするか」
「あ、じゃあ僕とやってよ!」
「ええよ、着替えて道場な」
「はーい!」
本丸に戻った永利はを駆け寄ってきた乱とのんびりと会話をしながら服を着替え、その日の残りを集まってきた強請られるままに鍛錬に付き合って過ごした。