第1章 三成さんと永利さん
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「元就、流石に仕事多くない?」
「これでも減った、貴様が城を離れたのを知らず、南蛮貿易は莫大な仕事量ぞ」
「締め切りは?」
「7日後にしている」
「鬼かお前」
市がくすくすと、笑いながらお茶を持って来てくれたので
受け取り、何か文持って来た?
「はい、三成さま」
「ん?誰からだ?」
封筒を開くとポンっと音と同時に、こんのすけが登場・・・あ、この子うちのじゃない
「貴様の名は?」
「お初にお目にかかります、頼宮永利様のこんのすけでございます」
頼 宮 永 利 !?
この前の演練を思い出し、確かに市がここのコード教えたけどさ!!
あの男は人に興味を持ってる様な雰囲気じゃなかったぞ?
「あの男が何と言ってきている?」
「アポ取りたいと、仰っておりました」
え、マジ?来る気なんですか?断固拒否!と言おうとしたら
面白がった元就に口を塞がれて
「ほう、三成に友がもう出来たのか。こんのすけとやら我が許す。連れて参れ」
「むがむが、むーー!」
「三成さま」
にっこり、市が微笑むと義兄上よろしく、第五天魔王宜しく闇の拳で脅されて
「友達くらい作りなさい」とぶっ飛ばされた
市はお母さん属性だったか。いやそう言う意味じゃなくてね?
「では!永利様には同意は得られたとお伝えしますね!石田様!奥様!毛利様ありがとうございました!」
「こんのすけ、まっ痛い」
「いい加減腹を括るがいい、我も興味がある」
「はーい・・・」
解せぬ、しかし奥様命と上司命がくだっちゃったので
軽く息を吐いてから、ケーキでも作ろうと台所に向かった
「あれ、三成様どうしたの?」
「客人が来る」
「ケーキ作るの?何ホール?」
「考えて無かったわ」
さて、永利が来るとしたら多くて1軍は連れてくんだろ
うちの子達もケーキ食うだろうから
ちゃちゃっと材料確認。すご、うちがケーキ屋になる。
光忠と歌仙もに頼んで茶も用意したし
急ピッチで作ってやるとしました。
「あ、薬研!やげーん!!」
「如何した大将!」
「客が来る、お前に案内任すわ」
「珍しいな、分かったぜ」
うちの子良い子過ぎて辛いです。