第1章 三成さんと永利さん
変な男だった、としか言えない審神者だったな
外で着いた汚れを濯ぎ、市に引っ付いてぐりぐり甘えてたら
クスクスと市に笑われてしもた。
「急に斬りかかって来てさぁ…ビックリして婆娑羅使っちゃったよー」
「まあ、大変だった、のね」
素に戻って市に構ってしてたら通り過ぎる刀剣皆に笑われたぞおい。
「明日は、演練行くのね?」
「あーうん、市もいこか」
「うん」
相変わらずだなこの夫婦は。と光世が眺めてたら奥方に手招きされ
何だと近づいて座ったら頭を撫でられた。何故。
「光世、今日のメンバーで明日演練な」
「分かった」
皆に伝えに立ち上がり、主を襲った審神者を思い出す。
今まで見た中で強いな、あいつは。
まさか再び会う縁があるとは。これっぽっちも思わなかった。