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星に願いを

第6章 頑張れは困らせる



…やってしまった

家に帰ってきてすぐ寝てしまって

ただいま夜中の12時

二宮くんからは大量の着信

やらかした

盛大にやらかした

最後の着信が40分前になっているからきっと二宮くんは呆れて寝てしまったのだろう

一応留守電入れておこう

そう思いかけてみた

すると

二宮「もしもし」

普通に出た

愛花「ごめん、二宮くん、私、寝てしまったんです」

二宮「だと思ってた」

愛花「ですよね」

二宮「俺もうあと寝るだけだから、愛花風呂入ってきな」

愛花「うーん」

二宮「なに、うーんって」

愛花「はいはい、入ってくるね、また後でかける」

そう言ってお風呂に入った

お風呂に入っている間も考えることはやっぱりなんて声をかけたらいいかってことだった


お風呂から上がってすぐ二宮くんに電話をかけた


二宮「早かったね」

愛花「普通だよ」

二宮「そっか」

二宮くんの声は少し疲れていた

愛花「寝ないの?」

二宮「愛花寝るなら」

愛花「んーまだ」

二宮「早く寝ないと疲れとれない」

愛花「それそのまま二宮くんに返す」

二宮「俺のことはいいから」


二宮くんは自分のことを後回しにする

時々不安になる


愛花「あ、今週練習試合だよね」

二宮「なんで知ってるの」

愛花「まいちゃん情報」

二宮「なるほどね」

愛花「観に行くのからね」

二宮「来なくていいマジで」

愛花「ひどい」

二宮「マジでかっこ悪いとこ見られたくないから」

愛花「かっこ悪いなんて思わないから大丈夫だよ」

二宮「じゃあパスボールとか笑うなよ」

愛花「うん」


小さい頃から翔が野球をやっていてよく観に行っていたから野球のルールは覚えていた

愛花「ねぇ二宮くん」

二宮「なんだ」

愛花「頑張ってるの知ってるし、頑張れって言われても困るだろうけど」

二宮「うん」

愛花「頑張って」

二宮「…困んないわ、頑張るわ」

愛花「よかった」



二宮「好きな人から頑張れなんて言われたらもう」


「舞い上がるわ」





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