第4章 車の音が邪魔をする
その日の帰り道
帰り道が二宮くんと同じ野球部の信五くんと一緒になってしまった
噂を聞いた以上少しだけ気まずかった
そんなとき二宮くんからとんでもない質問がきた
二宮「愛花って好きな人誰?」
愛花「はぁぁ!?」
二宮「いや、そんなに」
信五「教えろ教えろー」
愛花「い、いやです」
二宮「なんで」
愛花「なんでも」
二宮「教えろ」
愛花「やだやだ」
意外としぶとい
二宮「はやく」
そして私はやらかしてしまった
愛花「もうまいちゃんに聞いて!!」
やばい、口が滑った
好きなんてバレたら
いや、あの噂がほんとかもしれない
いろんなことが頭をよぎった
「わかった」
二宮くんはどうやらそれで納得したらしく
それ以降聞かなかった
そして次の日
まいちゃんは本当に二宮くんに言ってしまった
愛花「え、ほんとにおしえたのまいちゃん」
まい「二宮が言わないとぶっ飛ばすとか言うから」
愛花「うわぁぁぁどうしようぅぅう」
まい「ま、がんばりたまえ」
なんでまいちゃんはあんなに明るいの
言わなきゃよかった、と今更後悔した
そんなとき
二宮「愛花、」
できれば今会いたくない人が来てしまった
二宮「愛花、今日校門にいて、話したいことがある」
こう告げて私の返事も待たずに部活へ行ってしまった
あぁ、私振られるのか
後悔ばかりで泣きそうだった