第3章 お疲れ様はいりません
二宮「起きてた、よかった」
愛花「まあ、起きてろって言われたし」
命令系で言われたし
ってことは思ってても口にしなかった
二宮「愛花、具合悪い?」
愛花「な、なんで?」
いや、図星なんだけれど、認めたくない
そんな見た目でわかるほど具合悪くはない
二宮「ベッドまで連れてってあげましょう」
そういってわたしをお姫様抱っこした二宮くん
持ち上げると
二宮「軽くなった、またちゃんと食べてないでしょ」
愛花「量が減っただけ、ちゃんと食べてるよ」
ベッドに寝かせてもらうと
二宮くんはリビングから体温計を持ってきた
二宮「測って、インフルだったら俺に移る」
っていう自分優先な理由だったが
わざわざ持ってきてくれた
測ると
二宮「これは明日は休みだね」
愛花「寝れば治るし、気合いだ気合い」
二宮「38℃もあるくせによく言えるね」
愛花「うるさい」
二宮くんは疲れてるのにも関わらず
私の相手をしてくれた
二宮「ねえ愛花、」
愛花「ん?」
二宮「お疲れ様って言われても嬉しくないだろうから」
愛花「別に嬉しくないわけじゃないけどね」
二宮「毎日俺が帰ってきたら速攻で好きって言ってあげる」
愛花「じゃあそのために起きてていいですか」
二宮「だめです寝てください」
二宮くんが好きなんて言うことなかなかないんだから
起きててもいいじゃないか