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【松】六人の兄さんと過ごした三ヶ月

第1章 最初の一ヶ月




 そして、その日のアルバイト中。
 どこかで見た、口の異様にデカい男に再会した。

「デカパン博士が私に伝言?」

「だよ~ん。次元転送装置の部品の購入費用が足りないから、助けてほしいみたいだよ~ん」

「分かりました。いくら足りないんですか?」

 全ての罪悪感を押し込み、聞いた。

「三百万円だよ~ん!」
「ふがっ!!」

 二ヶ月目の戦いが、幕を開けた瞬間であった。



最初の一ヶ月・完
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