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【松】六人の兄さんと過ごした三ヶ月

第1章 最初の一ヶ月



「松奈。その……胸、触って、いい?」
「超絶にダメっす」
「あっそ」
 普通に触られた。無視するなら聞かないで下さいよっ!!

「ん……あ……う……」
 不器用な手つきでブラが上に押し上げられ、柔らかい場所が見えてしまう。
 そこに手が這わされ、もう恥ずかしくて一松さんの顔を見ていられない。
 目を閉じるけれど、そっと触れられたり、ゆっくりと舌で触れられ、軽くかまれて余計に感じてしまう。
 身体の一番奥が、電撃が走ったみたいに震えた。

「ダメ、やっぱりダメです!!」
 つい前を押さえ、横に転がってうつぶせ状態になる。

「後ろから? おまえ、特殊性癖?」
 おい。それは寝間の冗句なのか、D○の渾身のボケなのか。
「金、払おうか?」
 背中から抱きしめ、少し意地悪く笑いながら一松さんは私の耳元にささやく。

「そのえげつない冗談、もう止めて下さいよ」

「だよな。でもここまで来て逃げられたら、俺、松奈に何をするか分からないと思う」
 執念が怖っ。
 そして当たっている。物理的に。私の後ろに硬い『何か』が当たっている。

「ほら」
「……っ!!」
 強く手をつかまれ、『何か』を強引に握らされ、真っ赤になる。
「あ、あの……あの……」

「もう観念しなよ。男にここまでにさせといて、逃げる気?」

 声に殺意がこもっている。

「そんなにひどくは、しないから……」

 どうだかなあ。
 一松さんが身を起こし、上着を脱ぐのを、私はぼんやり見上げていた。


「あ……ぅ……」
 後ろから抱きしめられ、乱暴に胸を愛撫される。
 向こうももう腹をくくったのか、動きにためらいや遠慮が無くなった。
 首筋をかまれ、かなり荒い息が耳にかかる。
 もがこうにも動けない。今さらながら、相手が男性だと思い知らされる。
「下、触るから……」
「……や……っ……それだけは……っ……」

 つい足を閉じようとしたけど、ダメだった。
 服の中に手を入れられ、下着の上から弄られる。

「……なんだ、結構、濡れて……」
「いいいいい言わないで下さいっ!!」

 手近な枕に顔を押しつけ、ただただ羞恥に耐える。
 蜜のあふれる辺りを手荒く蹂躙され、濡れた音がやけに大きく聞こえる。

「あ……あ……っ……!……」
 一番敏感な一点を執拗に弄られ、もう羞恥で死ねる気がした。
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