第8章 派生④カラ松END
「ひ……あ……やだ……あっ……」
脱げかけの半裸の身体で、壁によりかかるように座らされている。
動きたい。前言撤回で逃げたくて仕方ないのだけど、カラ松さんがガッチリと私の腰を押さえているせいで、逃げられない。
カラ松さんは……その、私の下半身に顔をうずめている状態である。
恋人にご奉仕することはちょくちょくあったけど、逆は頻度が高いとは言えない。
ましてカラ松さんだ。羞恥心もMAXである。
「だから、やめ……いい、です、から……やだ、恥ず、かし……!……」
拒絶しようが頭を叩こうが、相手を勢いづかせるだけ。
濡れまくった谷間を丹念にねぶられ、舌で包まれ、合間に指を蜜口に何度も出し入れされ、身体は雄が欲しくて仕方ない。
「カラ、松、さん……だから、もう、いい……って……ひっ! や……!」
足をもっと広げられ、蜜口に柔らかな舌が入る。床にこぼれんばかりの蜜を彼が飲み、喉が上下するのが見え、顔の紅潮が止まらない。
「早く、もう……がまん、が……や……あ……」
半泣きで訴えると、やっとカラ松さんが顔を上げ、そのまま私にキスをする。
「ん……んん……」
変な味のキスに、変な声が出る。
身を起こしたカラ松さんは、つなぎを脱ぎながら、ちょっとだけ笑っている。
薬の効果が弱くなったんだろうか。もちろん止める気配はないけど。
そしてカラ松さんが前をゆるめ、すでに先走りに濡れた××があらわになる。
私は放心状態で壁にもたれ、雄を待っている雌。そんな私を目にし、どうにか耐えている様子でカラ松さんは準備を終え、屹立した先端を押しつける。
「ん……や……」
私の喉から出た声は罪悪感ゼロの甘え声。
自己嫌悪に陥りつつも、どうすることも出来ない。
私も……気化した薬を吸い込んじゃったんだろうか。
「松奈……い、いいか?」
カラ松さんは罪悪感しかないような顔。
「もう、好きにして下さい……」
「ごめん。本当に、ごめん……」
泣きそうな顔で、愛撫で十分すぎるほどに潤った秘部を一気に貫いた。
「ひっあ……あっや……あ!……」
あちこちが乱雑に散らかった研究所で、ベッドの上でも何でもない床で、動物みたいに交わっている。