第8章 派生④カラ松END
「くるし……いたっ……」
苦痛を訴えても変わらない。
そしてまたキスをしてくる……てか、キスが長い。いつ終わるんだろう。
「あぅ……ん……ぅ……んん……」
舌の絡む濡れた音が、遠く響く。
本気で酸欠になりそうだ。苦しくて涙が出る。
唾液がこぼれ、気持ち悪い。
「ん……げほっ……」
やっとキスが終わったとき、涙目で咳き込んだ。
でもカラ松さんはもう私の服に手をかけていた。
「や……だ……っ……」
カラ松さんの手を押さえようとしたけど、全然動かない。
逆にカラ松さんが軽く押さえただけで、私は全く身動きが取れない。
私を床に組み敷く目には、獣の色しか見えない。
あの薬がいったい何だったのか、よく分からない。
でもカラ松さんが何をしようとしているかは明白だ。
私の下半身にギンギンに当たっている感触には、覚えがありすぎる。
汗が顔をつたう。
カラ松さんがあれほど『逃げろ』と警告した理由か、よく分かった。
全部が全部、私の責任だ。
優しいカラ松さんに本意では無いことをさせてしまうなんて。
「カラ松さん……だから、私ですから……ダメっ……」
声をからし、何とか正気に戻ってもらおうとする。
でも抵抗とも受け取られてないようだ。
「ん……っ!……や……」
易々とボタンを外され、空気にさらされた首筋を舌が這う。
「んっ……っ」
軽く歯を立てられたとき、背中に何かが走った。
別の手が、私の下半身に軽く触れた。
「……カラ、まつ、さん……は……ぁっ……!」
どうしてだろう。
今までの拒絶とは違う、変な声が出てしまった。
そうしたら突然カラ松さんの動きが変わる。
「――や……っ……!」
変わったというか勢いが増したというか。
ボタンを外す手間も惜しいのか、私の服をつかんだかと思うと、
「い、た……っ!…………え?」
ボタンごと服の前が引きちぎられた。
え……。マジですか……?
厚紙でも破るみたいにあっさりやりましたよ、この人!
でも腕力に驚いている場合では無い。
シャツをはだけられたら、その下はもう――。
「や……あ…やあ……っ……!……あ……ん……あ……」
これまた引きちぎる勢いでブラを外され、さして豊満でもない胸があらわになる。