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【松】六人の兄さんと過ごした三ヶ月

第8章 派生④カラ松END



 また私が悪いの? ちゃんと説明しなかったから?
 いやでも説明したよね? しましたよね?
 そして、たまに身体にあたるカラ松さんの××が……えと、体積を増しております。

「松奈……」

「ん……んん……」
 舌が絡む。ちょっとでも唇を開けるとキスを迫られ、合間に耳や首筋を軽くかまれる。
 耳たぶにかかる息が熱い。
「……ん……や……ぁ……」
 拒まないと、と思うのに、どうしてだか出来ない。
「……松奈……」
 私が悪いから? 一松さんと同じ顔をしているから?
 
 違う。何か変だ。

 カラ松さんが少し身体を起こし、私を見下ろす。
 その目が、少し潤んでいるように見えた。
「……」

 胸が高鳴る。何で……どうして……。

「ごめん……」

 さっき飲んだ何かはすでに胃の中だ。

「ごめん、松奈」
 カラ松さんは、何でさっきから謝ってくるんだろう。


 もしかしてカラ松さん、最初から薬を飲んでなかった……?


 分からない。あの六つ子は見えている顔と中身が、全く違うことがあるから。

「松奈……好きだ……」

 片手で器用にボタンを外され鎖骨に口づけられた。
 それだけで全身がほてるようだった。

 それきり、さっきまで自分が何を考えていたのか、誰を好きだったのか、何も分からなくなってしまった。


「あ……ん……ゃ……」
「……松奈……っ……」
 ブラをずらされ、胸におずおずと触れられる。
「……嫌、じゃない……?」
「何で、です……」
 息が荒い。もっと触れてほしい。
「っ!」
 下から手を回し、カラ松さんを抱きしめ、自分からキスをする。
「……っ……!」

 すぐに強く抱きすくめられ、貪るように口づけられた。
 その間にも膝で股間を刺激され、またボタンを外され、前をはだけられる。
 でもカラ松さんはまだ戸惑いがあるのか、

「あの、松奈……やっぱり先にシャワーに……」
「いや……今、が、いいです……」

 首を振ってねだると、カラ松さんの喉が少し上下するのが見えた。
「ごめん……」
 そう聞こえた気がした。
 胸を舌が這い回り、手が身体を優しく撫でる。
 少しでも私が反応すると、もっと反応させようとするかのように、刺激が強くなる。
 自分より私が気持ちよくなることを優先しているようだった。
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