第8章 派生④カラ松END
また私が悪いの? ちゃんと説明しなかったから?
いやでも説明したよね? しましたよね?
そして、たまに身体にあたるカラ松さんの××が……えと、体積を増しております。
「松奈……」
「ん……んん……」
舌が絡む。ちょっとでも唇を開けるとキスを迫られ、合間に耳や首筋を軽くかまれる。
耳たぶにかかる息が熱い。
「……ん……や……ぁ……」
拒まないと、と思うのに、どうしてだか出来ない。
「……松奈……」
私が悪いから? 一松さんと同じ顔をしているから?
違う。何か変だ。
カラ松さんが少し身体を起こし、私を見下ろす。
その目が、少し潤んでいるように見えた。
「……」
胸が高鳴る。何で……どうして……。
「ごめん……」
さっき飲んだ何かはすでに胃の中だ。
「ごめん、松奈」
カラ松さんは、何でさっきから謝ってくるんだろう。
もしかしてカラ松さん、最初から薬を飲んでなかった……?
分からない。あの六つ子は見えている顔と中身が、全く違うことがあるから。
「松奈……好きだ……」
片手で器用にボタンを外され鎖骨に口づけられた。
それだけで全身がほてるようだった。
それきり、さっきまで自分が何を考えていたのか、誰を好きだったのか、何も分からなくなってしまった。
「あ……ん……ゃ……」
「……松奈……っ……」
ブラをずらされ、胸におずおずと触れられる。
「……嫌、じゃない……?」
「何で、です……」
息が荒い。もっと触れてほしい。
「っ!」
下から手を回し、カラ松さんを抱きしめ、自分からキスをする。
「……っ……!」
すぐに強く抱きすくめられ、貪るように口づけられた。
その間にも膝で股間を刺激され、またボタンを外され、前をはだけられる。
でもカラ松さんはまだ戸惑いがあるのか、
「あの、松奈……やっぱり先にシャワーに……」
「いや……今、が、いいです……」
首を振ってねだると、カラ松さんの喉が少し上下するのが見えた。
「ごめん……」
そう聞こえた気がした。
胸を舌が這い回り、手が身体を優しく撫でる。
少しでも私が反応すると、もっと反応させようとするかのように、刺激が強くなる。
自分より私が気持ちよくなることを優先しているようだった。