第7章 派生③おそ松&チョロ松END
「じゃあ、今やってもらってもいいけど。それより俺はこの前買ってきた下着を着て欲しいんだけどなあ」
私の手首を押さえ、胸を愛撫しながらおそ松さんが笑う。
あのAV女優さんが身につけてるような、ヤバい下着のことか!!
「だから、そういう気分じゃないですから……止めて、下さい……!」
身をよじるけど、この手の抵抗が通ったことはない。
「気分じゃ無いなら、気分にさせるのも男の甲斐性だよね」
じゃあまず適切な場所を選択しろ、クソ長男っ!!
ああもう、キスが煙草くさいし!
「前から思ってるんですが、あなた方、いったい何の仕事をなさってるんです?」
すぐに破たんするかと思われたこの生活は、今日まで続いている。
しかも今や、部下までいる。
「ナイショ☆」
「大丈夫だよ。心配しないで!」
二人の笑顔が怖い。
仕事が順調にいくのは結構なんだけど、だんだんと二人が『カタギではない』雰囲気をまとい出している気がする。
カバンの中身は未だに見せてくれないし、あのコートも変な匂いがするし。
そういえばこの前『部下』だと言って連れてきた人たち――私への態度はすごく丁寧だったけど、皆、サングラスしてて妙な感じだった。
「あ……やあ……ダメ……」
そこまで考え、震えるような快感で思考が途切れる。
「ダメとか言いつつ、もうぐちょぐちょにしちゃってる松奈が好き♪」
いつ場所を変えたのか、私の足を開かせ、下を探りながらおそ松さんが笑う。
「お、おそ松さ……そ、そういう、言い方……やだ……あ……あ……」
「ごめんね。今日はあんまり優しくしてあげられないかも。松奈が可愛すぎるのがいけないんだよ」
「チョロ松、さん、も……やめ……っ……」
玄関先で二人がかりで責められるという、アレな状況にも身体はすっかり慣れてしまった。
今はいじめられるくらいが、クセになっているという末期である。
そして私を責め苛みながら、二人は会話をする。
「今日はヤバかったね。まさか一松があっち側につくとは思わなかったし」
と、チョロ松さん。え。一松さん!?
「あいつも松奈を取り戻そうって必死すぎで痛いよなあ。
いい加減に兄には叶わないって学習すればいいのに」
私の濡れた下着を脱がしながらおそ松さんが言う。