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【松】六人の兄さんと過ごした三ヶ月

第7章 派生③おそ松&チョロ松END



「何なんですか、さっきからつきまとってきて!」
 おそ松さんはぴったり後ろからついて階段を上がりながら、
「実はさっきこっそりエロ本見たら、何かムラッと来ちゃって」
 知るかっ!! 昼間から何やってんだ。あんたっ!!

「ね? 頼むよ。優しくするから。ちゃんとゴムもするし、お小遣いもあげる!!」
 ブチ切れて階段から突き落とすところだった。だが奴は勘違いをし、
「あ、お小遣いに反応した? いくら欲しいの? 千円!? 二千円!?」
「小学生の小遣いか!!」
 つい、敬語を忘れて怒鳴ってしまった。
 さすがに私がガチギレしたと気づいたのか、おそ松さんは慌てて、

「じ、冗談冗談!! 分かった! 思い切って五千円払うから!!」
「いいから、そこの窓から飛び降りて死んで下さい!! お母様に言いつけますよ!?」
「ええ? 松奈こそ、六つ子のうち三人と寝た、なんて母さんに知られたら、イメージが悪くなるんじゃない?」

 こいつ……。

 いっそ私が窓から屋根をつたって逃げた方がいいんじゃ。
 いや、最初の時点で玄関から出て一松さんを追いかけるべきだった。
 色々手遅れな気がする。何で私は、大事な選択肢でいっつもミスをするのか!!

「決めた。虎の子の一万払うから! だからお願い!!」
「だ、抱きつかないでっ!! ちょっと!!」

 後ろから抱きつかれ、部屋の畳の上に転がる。
 い、痛い……。
 起き上がろうにもおそ松さんに上からのしかかられている。
 すでに彼の××は、はたから見ても分かるくらい、ズボンを持ち上げていた。
 ゾッとして、横に転がって逃げようとしたけど、

「はい残念、捕まえましたー!」
 息も荒く抱きしめられる。
「ちょっと重い! 体重かけないで……!」

「松奈……」
 もう一度キスをされた。

 …………

 何やってるんだろうなあ、私……。

 窓の外に見える青空を見ながら、畳の上に手足を投げ出す。
「ん……松奈、気持ちいい……?」
 私の上着をはだけさせ、胸を舌や指で愛撫しながら、おそ松さんが聞いてくる。
 私は底冷えした声で、
「いえ全然」
 おそ松さんはガバッと起き上がり、ショックを受けたように、
「ええ! お兄ちゃん、そんなこと言われて傷つくんですけど、萎えるんですけど!?」

 やかましい。
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