第6章 派生②一松&十四松END
一松さんはそんな私を見下ろし、
「ひひ。いいね。猿ぐつわされて、十四松に両手押さえられて、俺に突っ込まれてるの」
……うん。あなた方の大好きなAVの状況そのものっすね。
「じゃあ、また行くよ」
一松さんは加虐的な笑みを浮かべ、私の足を抱えると、一気に最奥まで貫く。
「い、一松兄さん……俺……」
あと後頭部にも当たってる。ものすごく当たってる。
「ちょ、ちょっと触らせて……」
十四松さんは私の腕を押さえるのを止め、両手をのばして私の胸に触れた。
手のひらで包み、先端を指先で弄り、愛撫してくる。
ん……だ……だめ、そんなに強く、しちゃ……。
逆に私は十四松さんの腕を強くつかみ、流されそうになる自分に耐えた。
「はあ……松奈……いいよ……」
一松さんが一際強く腰を打ち付ける。
私は半泣きで首を振った。
……そもそも何でこんなことになったんだろう。
確か私は、朝から家事をしていたのだ。
やがて昼過ぎになりニート六人が起きてきた。
朝食という名の昼食を食べ、四人がギャンブルに出かけた。
そして家に三人だけ残った途端に襲われた。
十四松さんによって部屋に抱え込まれ、一松さんに着衣を奪われ、ヤラれた。
カーテンの隙間から見える陽光がまぶしい。
ホントに真っ昼間から。三人で何をやってるんだか。
「……ぅ……ん……っ……」
一松さんは私の足を大きく開かせ、嘲笑する。
「ノッてきた? 締め付けてくるんだけど」
うるっさいっ!!
私にそういう趣味はない。この二人に慣らされたのが悪い。
あと、もう呼吸もままならない。顔を赤くして、うめいていると、
「一松兄さん、取るよ」
瞬間に呼吸が楽になる。
「……ん……はぁ……だ、め……」
十四松さんに猿ぐつわを外され、口から唾液まみれの布を取ってもらったみたいだ。
大きく口を開け、涙目で空気を吸い込んだ。
一松さんは許可無く拘束を解かれ、ムッとした顔になり、
「おい十四松、勝手に取るなよ」
「だってもう抵抗してないよ。それに僕、松奈にキスしたい!」
言うが早いか、私の唇にやわらかい感触。
「おい十四松」
えーと、一松さん。挿れながら動きを止めるのはちょっと……うう……早く……。
「いいでしょ、今は僕も松奈の恋人なんだし」