第6章 派生②一松&十四松END
「十四松、我慢できそう?」
一松さんは私の腰をつかみ、ガンガン打ち付けながら聞いた。
淫猥な音が響き、愛液がだらしなく畳にこぼれる。
「うーん……ちょっと難しいと思うな」
うん。態勢的に十四松さんの膝に頭をのっける形だ。でもそうなると、嫌でもどデカい逸物(イチモツ)が目に入る。
私と一松さんの情事に興奮し、ご立派に育ったソレが。
てか十四松さんも、それを私の顔に押しつけて、こするようにしてるし。
一松さんは、嫌そうな私をじーっと見下ろし、
「松奈、俺が終わったら十四松の分もイケそう?
こいつのことだから、一回じゃすまないと思うけど」
イケるわけないでしょう、馬鹿っ!!
首を振り、振り向いて一松さんをにらみつけた。すると、
「……その目、いいかも」
はあ!? 会話がつながってないし!!
しかし一松さんは話の続きをせず、私の腰を抱くと抽挿の速度を一気に速めた。
え。いや何で……だめ……熱い……や……。
でもあえぎ声を出すことは出来ず、十四松さんに両腕を押さえられたまま、涙を流す。
「な、泣かないでよ。松奈。大丈夫だから、大丈夫だから」
慌てたように、ごしごしと目元をぬぐってくる十四松さん。
……私の顔に、ご立派なブツを押しつけてはくるが。
しまいには耐えきれなくなったみたいで、十四松さんは情けない声を出す。
私の顔に×××を押しつけながら。
「一松兄さん~」
「ちょっと、待ってろ。すぐ、代わってやるから……」
待て、一松さんっ!! さっき私の意思を聞いてきた意味は!?
「口でしてもらうのも、ダメ?」
「俺に集中してくれなくなるから、ダメ」
キッパリと拒否る一松さん。
いや集中してほしいなら、そもそも十四松さんという要素を、この愛の営みから完全排除していただきたいんですが……。
あえぐのもツッコミも何も出来ず、私はただうつぶせに揺さぶられている。
でも一松さんが、
「やっぱ、ダメだわ……」
……ん? わ……っ!!
「一松兄さん?」
挿れられたまま、身体を動かされる。私の中が限界まで濡れてたおかげで、ずるりと体位が変わり、バックから仰向けに、つまり正常位になった。
び、びっくりした。まあこの方が体位的には楽だけど……。
十四松さんは慌てて私の両手を押さえ直した。