第6章 派生②一松&十四松END
「ええと、一松兄さん。この後……」
一松さんが舌打ちし、指で何かをはじく音。
「これ使え。つけ方までは聞くなよ。情けなくなる」
「う、うん」
十四松さんがズボンと下着を下ろし、ゴソゴソと動く音がする。
私はここに来てもがいた。何をしてもいいけど、他の人のを受け入れたくない。
何か気に障ることをしたのなら謝る。私が実はうっとうしかった、嫌いだったのなら別れてもいい。でも他の人にだけは……止めて。
「泣かないでよ。そんないい顔でさ」
なのに私を見下ろす一松さんは笑みを浮かべている。ほの暗い笑みを。
「ま、これからそんな顔はいくらでも見られるんだろうけど」
「ねえねえ兄さん、これでいいの?」
「だから聞くなって。勃起した他人のブツなんて見たくねえよ」
一松さんは嫌そうに言って、私の頬から涙をすくい、指先で舐める。
「ほら力を抜いて。これからなんだから」
足を抱えられ、熱い先端を押し当てられ、背筋が震えた。
「…………っ……!」
慣れ始めた、でも慣れた人のとは違う××が、濡れそぼった場所に侵入した。
「……ごめん」
小さくそう言ったのは、どっちだっただろう。
「……は、っ……っ……ぅっ……」
余裕がない。欲望のまま、衝動のまま。足を限界まで開かされ、最初から一番奥まで突き上げてくる。力の強さに全身が揺れる。一松さんがいなかったら、壁にぶつかるまで責め立てられていたんじゃないだろうか。
「松奈……すごく、気持ち、いい……松奈……」
うわごとのように名前を呼ばれ、また穿たれるが、返事をする余裕は無い。
「ん……う……」
「休まないで。口を動かして」
唾液が糸を引く。口と手の拘束は取り払われたが、代わりに一松さんの××をなだめる仕事を強制させられている。
一松さんは相変わらず暗い無表情。私の奉仕にダメ出しをし、この狂った状況をただ一人、冷静に眺めている。
「松奈……はあ……う……っ」
何度も何度も突き上げられ、一人にしか許していなかった場所を蹂躙される。
「いい音、立てるよね。なあ、俺のとどっちがいい?」
「ん……ぅ……!」