第6章 派生②一松&十四松END
…………
私は一松さんの腰に抱きつき懇願する。
「あー!! 一松さん!! もっといじめて、私を蔑んで下さいっ!!」
「言われなくてもいじめてやるよ! オラ、ひざまずいて這いつくばれ、メ○豚あぁっ!!」
「一松さんんー!!」
ああ、身体が勝手に一松さんの足にすがってしまう!!
「いい眺めだな、ああ、メ○豚ぁ!!」
ううう。頭の中は冷静なのに勝手に身体が動いてしまうっ!!
で、一松さんは、十四松さんに気づき咳払い。ちょっと冷静になり、
「十四松。こづかいをやるから、しばらくパチンコに行っててくれない?」
やっぱりか。皆が帰ってくるまでにシーツ、乾くかなあ。
「えー。俺も混ざりたいー。混ざれなくても見たいー!!」
リアルAV鑑賞の機会を逃した十四松さん。ブーイングである。
「後で俺のコレクション、貸してやるから」
「ええー、兄さんの趣味、特殊だからいいよ!」
「おまえほどじゃないよ!」
気になる会話が交わされている。だが何より……。
「十四松さん、行っちゃだめ!! 一緒にいじめてくださいーっ!!」
私は、渋々立ち去ろうとしてた十四松さんにしがみつく。
『はあっ!?』
ポカンとする二人。
「え……薬を飲ませたの、俺一人だろ?」
「でも僕が抑えてたから、僕もカウントされちゃったのかも?」
「いじめて下さいー。何かもう、色々と身体が我慢出来ないっ!!」
「……どうすんの、コレ」
完全に素に戻ってる一松さん。
「僕に言われても~。先に薬を飲ませたの、兄さんでしょ?」
「おまえも飲ませたメンツに入れられてるだろう!」
「どうか足蹴にして下さいっ!! ひどい言葉をかけてっ!!」
責任のなすりつけあい止めて。一人だけ盛り上がってる私が痛すぎる!!
そしたら十四松さんが、名案を思いついた、という顔で。
「じゃあ! 二人で一緒に松奈を可愛がるのはー?」
「はあ!?」
十四松さんを可愛がってる一松さんだが、さすがにこの素っ頓狂な発言は予想の範囲外だったらしい。怒りの顔になり、
「嫌だよっ!! ありえないだろ。何で自分の女で、おまえの筆下ろしをさせんだよっ!!」
また古めかしい言い方を……。