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【松】六人の兄さんと過ごした三ヶ月

第6章 派生②一松&十四松END


 …………

 私は一松さんの腰に抱きつき懇願する。
「あー!! 一松さん!! もっといじめて、私を蔑んで下さいっ!!」
「言われなくてもいじめてやるよ! オラ、ひざまずいて這いつくばれ、メ○豚あぁっ!!」
「一松さんんー!!」
 ああ、身体が勝手に一松さんの足にすがってしまう!!
「いい眺めだな、ああ、メ○豚ぁ!!」
 ううう。頭の中は冷静なのに勝手に身体が動いてしまうっ!!
 で、一松さんは、十四松さんに気づき咳払い。ちょっと冷静になり、

「十四松。こづかいをやるから、しばらくパチンコに行っててくれない?」

 やっぱりか。皆が帰ってくるまでにシーツ、乾くかなあ。

「えー。俺も混ざりたいー。混ざれなくても見たいー!!」
 リアルAV鑑賞の機会を逃した十四松さん。ブーイングである。

「後で俺のコレクション、貸してやるから」
「ええー、兄さんの趣味、特殊だからいいよ!」
「おまえほどじゃないよ!」
 気になる会話が交わされている。だが何より……。

「十四松さん、行っちゃだめ!! 一緒にいじめてくださいーっ!!」

 私は、渋々立ち去ろうとしてた十四松さんにしがみつく。

『はあっ!?』
 ポカンとする二人。

「え……薬を飲ませたの、俺一人だろ?」
「でも僕が抑えてたから、僕もカウントされちゃったのかも?」
「いじめて下さいー。何かもう、色々と身体が我慢出来ないっ!!」

「……どうすんの、コレ」
 完全に素に戻ってる一松さん。

「僕に言われても~。先に薬を飲ませたの、兄さんでしょ?」
「おまえも飲ませたメンツに入れられてるだろう!」
「どうか足蹴にして下さいっ!! ひどい言葉をかけてっ!!」

 責任のなすりつけあい止めて。一人だけ盛り上がってる私が痛すぎる!!
 そしたら十四松さんが、名案を思いついた、という顔で。

「じゃあ! 二人で一緒に松奈を可愛がるのはー?」

「はあ!?」
 十四松さんを可愛がってる一松さんだが、さすがにこの素っ頓狂な発言は予想の範囲外だったらしい。怒りの顔になり、

「嫌だよっ!! ありえないだろ。何で自分の女で、おまえの筆下ろしをさせんだよっ!!」

 また古めかしい言い方を……。
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