第3章 三ヶ月目のさよなら
かすかな期待と共に見上げると、一松さんが身を起こす。
そして私の前に移動したかと思うと、目の前に××を突きつけた。
「え……」
一松さんは無言。意味するところは明らか。
×××しないと勃たないなら、もう止めた方が……とは怖くて言い出せない。
嫌々ながら口に含み、舌を動かした。
でも、あちらも夜明け前からヤリッぱなしだから、舌を這わせても反応が鈍い。
こちらもノロノロで、しかもまたウトウトと……。
「っ!!」
髪をつかまれたかと思うと、苛立ったように頭を動かされた。
苦しい。痛い! 痛い!
「ん……んん……! んんっ!」
起きました! 起きたから、そういうのは止めて下さいっ!!
涙を流し、うめき声で抗議しても、全く聞いてもらえない。
一松さんは無表情に私の頭を動かしている。
「ん……ぅ……う……」
呼吸もままならず、酸素が足りず涙がポロポロこぼれる。
一松さんはそんな私を見下ろし――口に含んだ××が硬くなっていく。
「ん……ぅ……っ」
この変態が……。終わりが見えない。
「……んー……ん……」
拒否の意思を示しても、動かす強さが増しただけ。
先走りのものをすすり上げ、空腹と寒さに耐え、涙を流す。
「……く……っ……」
そしてやっと。
「――っ……!……!!」
喉の奥めがけて苦いものが大量に放たれる。
でもまだ髪をつかまれたままだ。
私は口を離すことも出来ず、必死に全部飲み干した。
そこでやっと解放され、涙を流して咳き込みながら、酸素を全力で吸い込んだ。
「げほっ……わっ……!」
背後に回られ、腰をつかまれた。
ええ? 今出したばかりなのに……。
チラッと一松さんを見ると、疲労はしていたが、うっすらと笑っている。
股間の××も勃ちかけていた。
明らかに、私が苦しんでる姿に反応している。
被虐趣味と加虐趣味は紙一重とは聞いていたが……。
「いち、まつ、さん……だめ……私、もう……む、り……」
這いつくばったまま、かすれた声で訴えてみる。
全身が鉛みたいに重い。
私を起こすための氷水でいいから、何か飲みたい。
けど必死の訴えには冷たく、
「全部自分が原因なのに、何、勝手なこと言ってんの?」