第3章 三ヶ月目のさよなら
両足を抱えられ、全身を打ち付けられ、もう息絶え絶えだった。
「気持ちいい……です……あっ……ダメ……あう……あっ! ぁん……」
「……この……っ……」
一松さんの顔も赤い。テーブルの上で泳いでいた手をつかまれ、手をつながれる。
「あっ……すごく、……ダメ……これ以上、強く、されると……あ……っ!」
何度も激しくぶつけられ、一松さんの息づかいがあまりに近くて、
「あっ……や……っ……」
自分の奥から何かがこみ上げてくる。身体がガクガクし、秘部がじんじんする。
「ん……んぅ……イキ……あ……やだ……」
気持ちいいのが終わるのが嫌。泣きながら一松さんにすがると、抱きしめられ、
優しく頭を撫でられた。
「大丈夫……、俺も……」
二人で見つめ合ってキスをする。
「松奈……」
そして硬い××に最奥まで一気に突き上げられ、
「あ……や……あ……ああっ!! あー……っ!」
目の前が白く弾け、全身が震えた。
「……ん……ぅ……松奈……っ!」
同時に一松さんも痛いくらいに私を抱きしめ、私の中で達した。
「ん……はあ……あ……」
放心し、天井を眺め、しばし呆然とする。
一松さんも私の横で荒く息を吐き、背中を上下させていた。
そして私の視線に気づくと少し笑い、私の髪を撫でる。
「ごめん……まだ、大丈夫?」
「あ、はい」
一松さんのぼさぼさの髪を撫で、うなずく。
彼は猫みたいにくすぐったそうにして、
「良い子にしていたら毎日来てあげるからね」
「はい……」
私は淡く微笑んでうなずいた。良かった。
さっきまでのことは、うやむやになったみたい。
良い子にしていたら……優しくして愛してもらえるんだ。
けどそんな心も凍りつかされる。
「だから次からは気をつけてね。もしまた逃げようとしたら――」
身体をこわばらせる。
一松さんの目は冷ややかで……でもどこか愉しそうだった。
…………
…………
布団にくるまり、ボーッと壁を見ている。
狭い部屋にいる。
今日はここに閉じ込められて、七日目である。
前回以降はどうしたって?
話すほどのことが起きなかったのです。
何だかんだ言ってたけど、一松さんも毎日来るわけじゃない。
前回来たのは二日前だ。