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【松】六人の兄さんと過ごした三ヶ月

第2章 二ヶ月目の戦い



「ん、はあ……あっ、それ、だめ……んっ……あ、あっ……」
 背中に汗が垂れてくる。私の身体をつかむ手も汗ばんでいる。
 私はというと、もう自分の中からこみ上げるものを抑えようがなく、気がつけばもっと欲しくて自分も腰を動かしている。

「やっぱ、だめ……」
 何が?と思っていると、びしょ濡れになった場所から××がいきなり引き抜かれた。
「え……?」
 放り出され、呆気にとられてると、

「……上、向いて……」
 ぼんやりしながらも、どうにか意図を察し、のろのろと上を向く。
「一気に、いく、から……」
 そのまま足を開かされ、さっきまで受け入れてた場所に、一気に最奥まで突き上げられる。
「ん……や……あ……っ……っ!!」
 餌をもう一度与えられ、嬌声が上がる。
「松奈……っ……」
 そして耐えられない、という感じに覆い被さられ、キスをされた。何度も。

「あっ、あっ、あっ……んぁ!……や……」

 キスされるほど身体が熱くなり、彼の動きに合わせるように腰が動いてしまう。

「……――……っ」
 名前を呼びあい、キスをする。
 でも互いに耐えられないほど動きが激しくなり、

「……松奈……っ……」
 視界が真っ白になるほどの絶頂感。

 一松さんも、何度か私の中でけいれんし、ゆっくりと動きを止めた。

 …………

 圧迫感が去り、大きく息を吐き出す音。
 そして一松さんは力を失って、私の上に覆い被さる。まだ少し息が荒い。
 でも探るように私の頬に手を当て、少し微笑んで触れるだけのキスをしてくる。

「……大好き……」

 それだけ言って、私は目を閉じた。

 …………

 …………

 夕日の中、私は疲れた顔で歩いていた。
 隣の一松さんは、欲求不満が解消されたせいか機嫌が良かったが。

「いっておくけど今回限りですよ? てか、そういう目的で手伝いに来るのなら、鍵をかけて全身全霊であなたを閉め出しますからね!?」

 私は冷ややかに恋人をにらみつける。冗談じゃ無いわ!!
 人様の家で非常識なっ!! 二度とごめんですよ!!

「出来るならやってみれば?」

 ものすごく意地悪い笑顔で、手の中の何かを宙に放ってキャッチする。

「え……? そ、それ、研究所の鍵じゃ無いですか! い、いつの間に!!」
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