第2章 二ヶ月目の戦い
「ん……欲しい、です……お願い……」
涙目でうなずくと、『そういう顔、しない』と目をそらされた。顔、赤いですな。
私も、限界ってくらいに身体が熱かった。
夜は深く、空調の音がかすかに響く。
「や、ああ、やあ……あ……んっ……あ……っ」
「……っ……ん……」
熱い××に何度も何度も貫かれ、最奥を抉られる。
最初のときのような痛みはもう無く、あるのは少しの圧迫感と気持ちいい感覚だけ。
一松さんにもダルそうな様子は無い。
全身で私を支配し、突き上げる。
「あ、やあ、は……あん……ぁっ……ああ……」
つながって、舌を絡めて、激しく貫かれるたびに甘い声が出る。
気持ちいい、一緒になっているのが嬉しい。
おかしくなりそうな気持ちの中、必死にすがり、抱きしめられ、また舌を絡める。
また深く強く突き上げられる。
背中が跳ね、自分でも分からない何かが爆発しそうになる。
蜜があふれ、こぼれて止まらない。
「んっ、んんっ……ぁんっ……はあ……だ、だめ……」
「松奈……」
つながった箇所から蜜がしたたり、さらに動きが激しさを増す。
もう、我慢出来ない……。
「だ、だめ、あ、あっ……あ……」
頭が真っ白にはじける。
「――――っ!!」
「……っ……松奈……っ――っ!!」
彼も達したみたいだった。名前を呼ばれ、痛いくらいに抱きしめられる。
そのまま動きが静かになり、互いの荒い呼吸だけがしばらく響いた。
そしてどちらともなく見つめ合い、もう一度、キスをした。
…………
私の部屋で、私と一松さんは正座して向き合っていた。
背後で十四松さんが何かゴロゴロしてるし、戸の隙間から四人の視線を感じるが、無視しておこう、そうしよう。
あー、身体が疲れる。結局あの後、二回戦に突入するわ、終わったと気をぬいたらバスルームで×××××だわと、ひどい目にあった。
眠くて仕方ないのに、家に帰るなり一松さんはお説教である。
そういえば、そもそもイタズラのおしおきでホテルに連れ込まれたんだっけか。
「今度こそ約束して。何か困ったことがあったら俺か誰かに相談する」
「はい」
「危ないことに首を突っ込まない。うさんくさい連中とはつるまない」
「はい!」
しかしイヤミ社長もチビ太さんも、一応あなたの古なじみでは……。