第4章 新生!第七班!!
「サイ!
そのままつかまえてなよ。」
ヤマトはカブトを羽交い締めにしている僕にそう言うと木遁で先ほどの僕と同じようにカブトを拘束した。
「サイ…お前……一体……。」
カブトが拘束されて、近づいてきたナルトが戸惑いながら口を開いた。
「君が何故そこまでルミちゃんとのつながりにこだわるのか……。
そのつながりってのがなんなのか……
知りたくなってね。
君たちから見たら、ボクも兄さんとのつながりってのを消せないでいるらしい。」
僕がそう言うと、ナルトだけではなくサクラまでが僕を見てきた。
「……ボクにとってそれが大切なものなら、君たちのつながりを見れば何かわかるかもしれない。
そう思っただけさ。」
僕がそう言うと、ナルトはうっすらと微笑んだ。
「君たちは本当のルミちゃんを知らない。」
その時、今まで黙っていたカブトがそう言った。
そんなカブトの言葉を気にすることなく、ヤマトはうちはルミの居場所を聞きだそうとした。
「……ルミちゃんならアジトの奥にいるよ。
まあ、藪をつついて蛇を出さないように気を付けるんだね。
奥にはルミちゃんだけでなく大蛇丸様の部屋もある。」
カブトは躊躇うどころか余裕たっぷりにそう言った。
「……随分と余裕そうだな。」
ヤマトもそう思ったようで怪訝そうに言った。
「まぁ、君達じゃルミちゃんを連れ戻すことも彼女の意思を変えることも出来やしないだろうからね。」
その言葉を聞いたヤマトはカブトを見下ろす。
「それこそ、やってみるまでわかんないよ。」
そう一言言うと、ボクたちに向き直って頷いた。
それから、ボクとナルト、ヤマトとサクラの二チームに別れてアジトを進むことになった。
「ナルト君、少し休もう…
二手に別れてるんだ。そんなに慌てても仕方ない。」
アジトを走り回って疲れたのか、盛大に転けたナルトにそう声をかけた。
「休んでられっか!
もう少しでルミに…」
ナルトはそう言って立ち上がろうとしたが結局立ち上がれず、休むことになった。