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If…(2)

第4章 新生!第七班!!


「木ノ葉が潰れれば大蛇丸は必ず裏切って来るだろうからね。

いつでもこちらが優位に立てるようにしておくためだよ。」



そんなサクラにサイがそう言った。




「ダンゾウは木ノ葉を自分の物にしたいのね。



貴方はたった一人でそのための手回しを……」




苦々しく言うサクラに、サイは自分は能力を買われて抜擢されたのだと言う。




「木ノ葉が荒れればまた多くの人が死ぬ!
貴方のやろうとしていることがどういうことか分かってるの!?」




怒りを表したサクラに、サイは〝さぁ〟と答える。




「命令だからね。」




それからサイは淡々と言葉を紡いだ。




「サイと言う名はこの任務の為だけに与えられた名……
ボクは誰でもない。



ボクはダンゾウ様の手足だ。
ボクは存在しない、だから何を言っても無意味なんだよ。」





そう言ったサイに俺達は黙り混む。





「だったら……何故この絵本を大事に持っていたの……!?」




そう言ってサクラは何かをサイに差し出した。




それはここに途中で拾った、手書きの奇妙な絵本だった。



サイは差し出された本を受けとると、黙ってそれを見つめる。




「それは貴方の存在を唯一証明するものだからじゃないの……」



サクラのその言葉に、サイは疑問を浮かべる。
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