第4章 新生!第七班!!
side―テンゾウ―
「ここだ……。」
表向きに、カカシ先輩の代役として新七班で暁のスパイを拘束すると言う任務についていたオレは、計画通りナルトとサクラをつれ大蛇丸のアジトに来ていた。
本来の任務は、大蛇丸の元でスパイをしているうちはルミからの情報を受け取ると言う任務だった。
ただ、少し計画と違ってしまったのは、本来カブトを尾行してアジト周辺でうちはルミと合流するはずが、サイの裏切りで、アジト内に入り彼を始末するか拘束しなければならなくなってしまったことだ。
今は、そのサイがいると思われるアジトの部屋の前に立っていた。
木遁で指先を鍵穴に合わせ回すと、ガチャンと音を立てて鍵があいた。
「やっぱりここだったね。」
ドアから覗くと、驚いたように見えなくもない表情でサイがこちらを見ていた。
「流石は火影直轄の暗部ですね。
あの死体で騙せないなんて……」
サイが表情を変えずにそういった。
「どう言うことか詳しく聞こうか。」
オレがそう言ったのと同時に、ナルトがサイに掴みかかった。
「テメー!
何でオレ達を裏切った!?」
「ここであまり騒がない方がいいよ。
厄介なことになるから。」
サイは相変わらず表情を変えず淡々と話す。
ここで騒がない方がいいと言うのはどう意見だったが、オレはなにも言わず二人を見ていた。
「テメー!」
「ナルト!」
再び怒鳴ろうとしたナルトをサクラが抑える。
ナルトは舌打ちをしてサイを離した。