第4章 新生!第七班!!
大蛇丸を追って走り出した私たちだったが、しばらくすると突然ヤマト隊長が足を止めた。
「どうしたんだってばよ……っ!?」
ナルトが疑問を口にしたが、すぐに前方にあるものに気付いて息を飲む。
そこには、木の枝にロープで首をくくられた死体がぶら下がっていた。
(まさか、サイ!?)
そして、その死体はつい数時間まで一緒に行動していた仲間と同じ姿をしていた。
「………やってくれるね。」
ヤマト隊長はそう言いながら、死体を木から下ろす。
私たちが見守るなか、ヤマト隊長は死体を調べ始める。
「……死体は偽物だ。
見てごらん、分かりづらいがここに縫い目がある。」
そう、死体の後頭部を指すヤマト隊長に私とナルトも目を凝らし後頭部を見る。
「追跡には自信があったけど、気づかれていたみたいだね。
……ここからはさらに慎重に行くよ。」
死体を見ている私たちにヤマト隊長はそう言うと立ち上がった。
「ナルト。」
私はヤマト隊長の後に続きながらナルトに声をかけた。
「?」
ナルトは走りながら視線だけをこちらに向ける。
「今度こそ……、私達でルミを……」
「ああ……」
ナルトは強い眼差し出前を見据えてそう答えた。