第4章 新生!第七班!!
「返せは無いだろ…ナルト君
ルミちゃんは望んで我々のもとへ来たんだ。
引きずりすぎだよ。
男のくせに未練たらしいね…」
カブトがそんなナルトをバカにするようにそう言った。
「黙れ!メガネ!!
ナルトの気持ちも知らないくせに!」
私は思わず怒りに任せて叫ぶ。
だが、すぐに隣から感じた威圧感にハッとしナルトを見る。
(赤い、チャクラ!?)
威圧感はナルトからのもので、そのナルトは赤いチャクラに身を包み低い姿勢でカブトと大蛇丸を睨み付けていた。
「うがぁぁ!」
ナルトが叫び声を上げて大蛇丸とカブトに向かっていった。
ナルトを包むチャクラが徐々に九尾の形を帯びていく。
そして、再びナルトが攻撃を仕掛けたとき、その衝撃に私は吹き飛ばされて意識を失った。
「うっ……
ナルト?ヤマト隊長?」
再びめが覚めた私は辺りを見まわした。
「サクラちゃんっ!
よかった……すまねぇってばよ。
俺が暴走しちまったせいで……」
ナルトが私をみてホッとした様な顔をしたあと、気まずそうに指したを向いた。
「……ナルト……
気にしないで。
それよりヤマト隊長、サイは!?」
私はサイがいなくなっていることに気付いてそう言った。