第4章 新生!第七班!!
side―サクラ―
暁のスパイ拘束の任務のために里を出て数日、ナルトが新しい班のメンバのサイと喧嘩をすること以外は平和に過ぎて、ようやく目的地に着いた。
「…よし、それじゃあここで隠れて。
そろそろ敵が来てもおかしくない。」
ヤマト隊長が天地橋が見える林をさしてそう言った。
私たちはそれに従い息を潜めて林に入る。
待つこと数十分、橋の上に一人の男が現れた。
そして、すぐに反対側からもう一人の男がやって来る。
片方は砂の里で見たことがあったためサソリだと直ぐにわかった。
そして、とうとうスパイの顔も明らかになる。
(…薬師カブト…!)
それは、中忍試験でも見たことのある人物だった。
サソリとカブトは何かを話始めた。
しかし、風が強いせいで何を話しているのかは聞き取ることができない。
しばらくして、話がすんだのかサソリはカブトに背を向けて歩き出した。
それを確認して、カブトも動き出す。
「…よし、カブトの後をつけるぞ。
サソリから十分に離れた場所で拘束する。」
ヤマト隊長の合図で私たちはカブトの後を追った。
「よし、いくぞ!」
ヤマト隊長がそう言うと、カブトに術を放った。
ヤマト隊長の木遁でカブトを縛り上げる。
「よっしゃ!」
ナルトがそう言ったときだった。
「…あら、見たことのある子達ね…
少し遊んであげましょうかね。」
その言葉とともに蛇が現れ、カブトはいつの間にか解放されていた。
「大蛇丸!」
新たに登場した敵を睨み付ける。
「……ルミを…返せ……」
ナルトが地を這うような声でそう言った。